雪の日

朝から美しい白の世界。何もかもを白で埋め尽くす
京都の南、こちらではあまり雪も降らず滅多に積もることもなく、、、雪深い地域の方には申し訳ないが、美しくてルンルンするのが正直なところ。
けれど、雪が積もるのは、だいたいこの頃、私の誕生日の辺りが多い記憶、この季節に生まれたからかは分からないけれど寒さは、大の苦手。

さて、そんな大雪の日に選んだ和歌は、

大口の 真神が原に降る雪は
  いたくな降りそ 家もあらなくに
                                          舎人娘子


・おほくちの まがみがはらにふるゆきは
   いたくなふりそ いえもあらなくに

・大口とは、狼のことで昔の人は、恐しい動物を神として畏れていた、そんな狼がいる畏れと神聖さの入り交じる、真神が原を通って帰る大切な方を見送ったのかは不明ですが、どうぞ雪もあまり降らないでくれ、家もない場所です、と祈ったうた

アイヌの話しで聞いたことがあるのは、昔は、狼と人間は共存していたと。
川で溺れていた幼児を狼が助けて育てあげていた話し、詳しくは忘れてしまったが。。

今日本に狼はいない。。。
こうやって字を書くと、狼→おおかみ→大神

今、日本におおかみは、いないのか……

たけのこ村の、土器に生けたのは松、神とされる神聖な木、神の依代としても、昔から用いられ、日本人はことのほか松が好きな氣がする。

この和歌を読んだときに、松が真っ先に浮かんだ

祈りのように松を真っ直ぐに生けた